前世ってあるのか

前記事からの続きになります。

信じる仏教はあるものの、本当は前世や來世は「無い」と心の奥で思っておりました。

私は大学を卒業する前からバンドマンでした。
銀行員の親父よりも収入が良かった・・・
しかし金遣いも荒く夜も家に帰らなかったりして全くの不良男でした。
辛抱仕切れなかったのでしょう、やがて親父は「何が音楽家だ！　そんな水商売はやめろ！　嫌なら出ていけ！」と言われ、25歳の時バンドマンを止める決断。
我ながら「不良と言われても仕方ない」と悟ったのですね。

職業安定所へ行き、くじ引きを引くかのように取り上げたのが、小さな貿易会社。
普通の会社員になるならどこでもいいや、と半分ヤケクソの気持ちだったのですね。
安定所の紹介状と履歴書を持って伺うと面接の後すぐに筆記試験。
明くる日に「入社を受けます。来週出勤してください。」という、特に感動もない連絡。
（あーぁ、ついに平凡な会社員になるのだなぁ）

初出勤日。
会社員らしい背広、ネクタイ、シャツ、靴をそろえて行きました。
今から思えば少しお金持ちタイプのスタイル。お金はそこそこあったので。
とても歓迎されました。

ここから本題です。
妻はこの貿易会社に私の一年前に入社していました。
会社での私の初出勤の挨拶を見て、

あ、私、この人と一緒になるんだわ・・・・

と感じたらしいです。
そんなこと、あるのでしょうか。。。
何とその通り、特に何のお付き合いも無かったのに６年後結婚しました。

実は最初は相手の父親は強く反対していたのです。
そりゃぁ不良っぽい男でしたからね。
しかし、釣書（今でも釣書交換するのでしょうか）を見た後ニコニコしました。
そのわけは・・・

妻と私は、歳は違いますが同じ産院で産まれていました。
それだけではありません。
妻の兄も私の妹と同じ産院で、しかも同じ日に産まれていたのです！
私の母親もその産まれた男の子のことを覚えていました。

この時、
さすがの私も何かの「運命」を感じましたね。
妻の家は、父、母、兄、中子の妻、妹の５人家族です。

ずっと妻の家族全員と私は仲が良かった・・・
特に兄とは二つ年下だけど実の兄のように思いましたよ。
お酒は飲めないけどずっと囲碁を打って楽しんできました。

きっと前世は本当の兄弟だった・・・そう思いました。
（ついでですが、妻とは前世も夫婦だった・・・）

その兄が肺癌ステージ４

泣きたくなります。

つづく

コメント 6

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ご親族の多くが同じ産院でお産まれになっていたなんて、ほんとに運命を感じてしまいやすね！
by ぼんぼちぼちぼち (2023-10-27 09:28) 

っ凄い繋がり運命を感じるわっ
お兄さんの病態気にりますが
元気だしてねっ

by みうさぎ (2023-10-27 10:22) 

＞ ぼんぼちぼちぼちさん、
私の生まれた頃はまだ産婆さんが多く、産院は少なかったそうです。
だから同じ産院で生まれることもあり得るのですがそれでも運命を感じますね。
by HOLDON (2023-10-27 15:57) 

＞みうさぎさん、
偶然って言う人もいるでしょうけどね、
やっぱり「赤い糸」ってあるのかもね～
何より、兄と言えども私より若い、頼むから先に死ぬなよ！！
by HOLDON (2023-10-27 16:05) 

私が妻と結婚した理由の一つは、私の母親と誕生日が同じだったことに、因縁めいたものを感じたかもしれません。
母方の従兄弟の息子が、私と同じ誕生日だそうです。
それを偶然と思うか、運命と思うかは、やっぱり自分の価値観次第かなあ。
ちなみに父の姉も、私の母親と誕生日が同じで、こうなったら私の息子も誕生日を同じにしてやろうと思い、ちょうど次男が帝王切開で出産日を調整できたのですが、残念ながらその日は日曜日だったため、母妻子の3代にわたって同じ誕生日にはできませんでした（笑）
しかし、諦めきれない私は、孵卵器を使ってペットのウズラをその日に孵化させようと着々と準備しています。
by いっぷく (2023-10-28 01:40) 

＞いっぷくさん、
ある出来事を偶然と思いたくなる時もあれば運命と思いたくにもなりますね。
繁華街で歩いていて偶然に出会った・・・もし降りる電車の時間が違えば、あるいは歩く道順を変えれば会えなかった・・・・
偶然を運命と言い換えてもいいのかなと思いますね。
偶然と言えば味気ない、運命なのですよ。
作為的に運命にしたい・・・いいじゃないですか！
やっぱり人間しか感じない、霊長類の証拠一つ。
宗教的な結論にならない方がいいかなと。
by HOLDON (2023-10-28 08:50)