SSブログ

今日で

大きな区切りが。

今日19日が母の百か日の法要です。
偶然です。
母の誕生日が1月19日。。。。もはや生誕日ですね。
1月17日は妻の誕生日だったのですが静かにグラスを合わせるだけで済ませました。
(阪神大震災の時もそうだったなぁ。。。。)
お寺に白木の位牌を返納し、過去帳や永代供養のお願いをします。


◎ 母の戸籍

これで少し苦労したのです。
結局は身分制度の名残りが手こずらせたのです。

正直に書きます。
私は昭和21年6月17日生まれです。
母は昭和20年に父と結婚しています、なのに、
全ての戸籍の届け出は昭和24年だったのです。
当時はご存じのように第二次世界大戦中。
だからこのように戸籍の届け出が遅れるのは常だったようです。
今では銀行などの相続で重要なのは母の死の場合、母が結婚してからの戸籍です。
それ以前はほとんど問いません。
しかし昭和21年生まれの私が届け出されたのは昭和24年。
本当に私は母の子か?
妹、弟は戸籍で正確に表示されています。
銀行の相続係の方から電話がありました。
「お母さんは初婚ですか? もしくは他にお子様がいるとか・・・・連れ子があったり。。。」
上記は露骨に書いていますが、もちろん失礼の無いように丁寧で上手な質問でしたが要はそういう質問でした。

きっと銀行なりに裏で調べたはずです。
しかしはっきりとしなかった・・・に違いありません。
何故か??

それは身分制度の名残りがあったからだと思います。
身分制度なんて遠く明治、そして大正で完全に終わったはずですよね。
その通り。
しかしです。。。。なんと理不尽なことに「士族」という身分だけは書き続けられていた!
きっとずるい政治家の企み?
母の母は士族の出身で、母の父は農民でした。そして結婚。
当然母の母の姓は父方になります。すると戸籍から「士族」は消えます。
母の母はそれをすごく悲しんだのですね。
なぜそれを知っていて結婚したか。。
士族だからといってもはや優遇されて生活出来ない。。。
食料も厳しいゆえ農民は田畑を持っているから頼れる。。。
それに士族の出ならすぐ嫁の貰い手があったのですね。
ところが、
哀れ!、父は結婚して私の母が4歳の時に亡くなった・・・・私にとれば爺ちゃんだったのに・・・・
やっぱり士族にもどりたい!
何の相続もせず母の母(私にとってはばあちゃん)はすぐに元の姓に戻したのです!
そんなにこだわりたいものなのでしょうか~
私の母もその姓に。。。。
しかし、さらに哀れ! あ~あ、私の母が16歳の時におばあちゃんも亡くなった・・・やっぱり短命家族。。。。
私の母は親戚(やっぱり士族)に預けられて学生時代を過ごしました。
戦争もだんだん激しくなり知り合いからの紹介で母親は今の亡き父と結婚しました。
18歳。
結婚して父の姓(今の私の姓)になりました。
父は農民出身の会社員。
亡くなったおばあちゃん、あの世で「士族」が消えてさぞ悲しんだでしょうねぇ。

でもね、両親も兄弟もいない、親戚のお世話になりっ放しの母、早く結婚したいかもね。
18歳の母も辛い思いだったことでしょう。

そしてついに、
昭和22年で「士族」も完全に消え去りました。
昭和22年でやっと身分制度が完全に消滅したのですね。
若死にの家系だったけど、おばあちゃん、この年まで生きて欲しかったなぁ。
きっと士族のこだわりを忘れて孫の私を抱き上げて喜んだことでしょうに!


銀行はある程度調べ上げて解釈に至ったのでしょう。
やっと私の相続を認めたようでした。

これによりトントンとほとんどの届け出がスムーズになり、
これからも続く供養にだけ専念出来るようになりました。

-------------------------------------------------------------------------------------------------



名曲「四季」の二楽章の春、明るい春を迎える前の情景でしょうか。
とても暗いかな、と私は思っていました。

でも今の私にぴったりかな。。。。

やっぱり簡単なので吹けるかな、と思ったら・・・・
苦しいね~

でも頑張ります。

nice!(9)  コメント(0) 

nice! 9

コメント 0

コメントの受付は締め切りました